ハノイ気まま暮らし

ベトナム ハノイの生活あれやこれや。

侮るなかれ…街中洪水で痛い目に遭った話

こんにちは、おねずです。

 

昨日のハノイは、夕方からすごいスコール…

道が水に溢れ、主人は近所で車の渋滞に巻き込まれ…1時間立ち往生したみたいです。

帰宅は10時半。

 

昨日の雨は退勤時間にバッチリ重なってしまったので、ハノイにお住まいのお勤めしてる方は皆さん苦労して帰宅されたのだと思います。

 

お疲れ様でした…

 

 

私も今シーズン、一度この道が溢れる被害に遭い、未だ若干トラウマになってる(出かけてる時に降ったら…と雨に怯える💦)ので、今回はそのお話をば…

 

ただの雨だと思ってはいけない…

あれは5月下旬の日曜日のこと、その日は夕方からお友達のお誕生日会に招かれてました。

15時過ぎに出ようと思ってたら、その1時間ほど前から大雨が降りだす。

雷もすごい、出るの大変だろうなぁとのんきに構えながら、出発。

 

事の重大さに気づいたのは、道路を見てから。

車が一台も道を走ってない。しかもすでに道は冠水

 

いつも通りGrabでタクシーを呼ぶが、応答なし。スマホの画面で見る限り、近所に一台もGrabがいない。

最近ガソリンが高いせいで、ドライバーが減り、捕まえにくくはなったけど…

 

だったとしても、一台も走ってないなんて今まであり得なかった。

 

 

長女(この日次女はパパと留守番)と「どうしようね」と入り口で話してると、さっそうと現れるタクシー。

 

普段はボラれるのが嫌なので、絶対野良のタクシーには乗らない。

けど今日は緊急事態、これ以上出発が遅くなると遅刻する。

 

 

というわけで、急いで乗り込む。

行先を伝えると、20万ドン(約1000円)で行ってくれると言う。

 

正直相場より、ちょっと高い。

でも致し方ない。ということで交渉成立、出発することに。

 

これが地獄の幕開けになるとも知らずに。笑

 

ハノイメコン川だったのか…?

出発するも、雨脚は強くなるばかり。

車はほとんど走ってない異常事態。しかも中心部に向かうに連れて、道に水が溢れている…しかも泥水。

 

場所によっては、日本なら確実に避難指示出てるレベルで水かさがヤバイ。

雨がすごくて窓を開けて撮影できなかった…

何か見たことある色の水だな…

あぁ…20年近く前にラオスで見たメコン川の色だ…と、割とどうでもいいことを考える(現実逃避)。

 

 

街中はだいぶ都会っぽいとこもありますが、ハノイのインフラはまだまだ発展途上

下水道がきちんと整備されていないせいで、排水機能が追い付かず…あちらこちらから溢れた結果、このようなことになったと思われます。

 

この水当然下水なので、言ってしまえば得体の知れない汚水。

何が含まれてるか、分かったもんじゃありません。

 

 

そのうち車の下から、アヒルボート(自転車みたいに足でこぐやつ)に乗った時と同じような水音が聞こえだす。

 

運転手さん「チョイオーイ!(ヤバい!とかマジかよ!みたいな意味)」を連発。

つられて一緒に連発するおねず、早くも疲れ始める長女。

 

そのうち車の渋滞が始まり、ついに止まる車。

どうやら先の交差点が冠水してるらしく、戻ってくる車やそれでも行こうとする車で、ごった返し、まさにカオス。

交通ルール、フル無視。

 

 

想像以上にチョイオーイな事態だと、ここで気づく。

恐らくこのまま行ったら、運よく目的地に着けても帰れない。

お友達に状況を説明、泣く泣くお断りし、引き返す判断をここですることに。

 

これで大丈夫なはず…と思ったが、すでに時遅しだった…

 

おねず一行、詰む。

引き返す判断をし、来た道を帰ろうとするも、気のせいじゃなく来た時より増水している。

 

どうしても車を故障させたくない運転手さん、小さい路地を右往左往。

私もここで車が壊れたら修理費請求されるかも…とヒヤヒヤ。

長女はトイレに行きたいらしい。

カオス。

 

散々ウロウロしたけど、運転手さんのベトナム語のニュアンス(全然分からない)を察するにどうやら水に閉じ込められたらしい。

 

ハノイの大きな交差点って、何故だか低い位置にあることが多いんですよね。

恐らくそこに水が溜まってて出られないみたいです。

 

 

コーヒー休憩!と言われ、路上カフェに突如停車。

 

とりあえずトイレがないか聞いてもらい、まずは走ってトイレに向かう。

ドローカルの手桶で水すくって流すタイプのトイレだし、色んな虫さんはブンブンしてるし、長女にはなかなかヘビーな環境…

 

でも致し方ない。今はこれしかないもの。

次女がいなくて本当良かった…と申し訳ないけど、すごく思った。

 

 

無事トイレも済ませ、ホッとする。

今更じたばた出来ないし、一応現在地は分かるけど、歩いて帰るには遠い。

私一人ならともかく、子連れで歩く判断は出来ない。

 

万一こけてあの汚水を飲んじゃったらヤバイ、ガラスが散ってることもある道を手探りで歩くのも怖い、破傷風もワクチンしてきたけど怖い。

 

おとなしくお茶することに。

路上のパッションフルーツジュース。若干氷が心配だったけど大丈夫だった…

パッションフルーツジュースは、いつも通り美味。

基本的にフルーツジュースは間違いない味。

 

雨はようやく止んだ。けど水は全然引かない。

早くおうち帰りたい

とりあえず車は壊れてないっぽくて安心。

 

ここから実にここで2時間も待った…めっちゃ長かった。

水が引くのを待ってたのだろうけど、路上で2時間時間をつぶせるものを持ってきてない。

 

そのうち長女がお腹痛いと言い出した。

車内のクーラー+ジュースの氷で冷えちゃった模様。

 

これはもう帰らないと本当に帰れなくなる。次女も心配。

 

 

まだ渋る運転手さんにお願いして、出発してもらうことに。

おかげで水はだいぶ引いた。

行けるんじゃないか!と思うよね…

…けどまだ地獄は続いていた。笑

 

皆考えることは同じだった…

順調に走っていると思ったのも束の間、またもや徐々に進まなくなる。

 

今度の原因は、水じゃなく渋滞。

時間は夕方、水も引いてきた、おうちに帰りたい人が一気に道に溢れた…と言うわけです。

 

しかも渋滞を避けようと大通りから外れようものなら、まだ冠水してる道路に当たる可能性もある。

行くまで分からないロシアンルーレット状態

 

気づいたら夜になってた。

見づらいけど、前も後ろも車がすごい

皆早く帰りたいがために、車間距離も何もあったものじゃない。

1回その道に入り込んだら、曲がらない限り絶対出れない。曲がろうにも小回りの利くバイクがグイグイ曲がってくるので、なかなか曲がれない。

 

見てるだけで疲れてくるので、とりあえず目を瞑ることにする…

めっちゃ疲れた。起きたら着くかなと思えど、全然車が進む気配もない。

 

見かねた運転手さんがペットボトルのお水をくれる。

めっちゃいい人…長女にも気を遣ってくれるし、唯一良かったのはこの運転手さんのタクシーだったこと。

 

愛想悪い人だったら、もっと地獄だった。

 

 

恐らく1時間半ほど渋滞に巻き込まれ…這う這うの体で、ようやく家に到着。

 

もう家の周りの水は完全に引いていた。

予定通り20万ドンと言われたけど、感謝の意味も込めて50万ドン(約2500円)渡すことに。

 

一瞬ビックリされたけど、ありがたくもらっていただくことに。

本当、色々と優しくていい方で助かったので…

 

 

家に入った瞬間、何もする気が起きず、早々とお風呂に入って就寝。

このおねずが食欲すら沸かないという異常事態。笑

 

海外生活、色々あるとは聞いてたけど…在住1年目にしてなかなか強烈な体験をしました。

 

過去最高の雨量だったらしい

次の日ネットニュースを見ると、前日の雨は観測史上最高の雨量だったとのこと。

すごい日に出ちゃったんだね…

 

後日在住4年のお友達に聞くと「今まであんなことなかった!洪水なんか今回初めて!」とのことで…

 

もしかしたら今年はベトナムも異常気象なのかもしれません。

あの後、昨日含めて2回道が冠水したとのことだし…

 

 

あれ以来、めちゃくちゃマメにスマホの天気予報チェックするようになっちゃいました。

周りに聞いても同じ方、めちゃくちゃ多い。

 

結局天気予報が当たらないことも多いけど、大雨が当たった時のダメージがかなり大きいのを学んだので…

 

後は外出中に雨が降らないように強く祈るようになった…というとこでしょうか。笑

 

 

ところ変われば…スコールには要注意ですね!